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旅館・ホテル 第2418号《2007年4月28日(土)発行》
全旅連「女性経営者の会」会長に愛知の稲熊さん(豊田プレステージホテル)
稲熊新会長
全国旅館生活衛生同業組合連合会(全旅連)の女性経営者の会(略称JKK、平松佐智恵会長=三重県・心の宿みかさ旅館、37会員)は24日、東京の全国旅館会館で総会を開いた。任期満了に伴う役員改選で平松会長が退任、後任に稲熊真佐子副会長(愛知県・豊田プレステージホテル)が就任した。
JKKは女性経営者同士がネットワークを構築し、経営に関する知識の向上や、個々の旅館・ホテルの問題解決を図ることを目的に、小原健史全旅連会長の肝いりで発足した。講師を呼んでの勉強会・研修会を開催するほか、Eメールを活用した会員同士の情報交換などを行っている。
会では活動の深耕を図るため2年後に委員会組織を構築することとし、そのため今年度は会員の拡大に向けた活動を事業の柱とする。その一環で7月10日にオープンセミナーを開催。このほか10月と来年1月に勉強会を開催する。
総会には全旅連の小原健史会長、佐藤信幸次期会長、永山久徳青年部長らが出席。懇親会には山東昭子参議院議員、谷本龍哉衆議院議員・観光産業振興議員連盟事務局長が出席した。
議事終了後、財務に詳しいJKK会員の石橋利栄さん(大阪府・観光ホテル大和屋本店)を講師に、財務についての勉強会を開いた。
松江の皆美館が5月に改装オープン
皆美館(島根県松江市、皆美佳邦社長)は約4カ月間の改装を終え、5月1日にプレオープン、15日にグランドオープンする。
「和のオーベルジュ」(フランス語で宿泊できるレストランという意味)をコンセプトに、郷土色豊かな料理が楽しめる食事処や宿泊機能を拡充した。
食事処の「庭園茶寮みな美」では、スズキやアマサギなどの宍道湖の珍味や島根和牛など地産地消にこだわった、旬の厳選食材を堪能できる。内容は料金に応じて、「料理長おまかせ本格会席」「こだわり美食少量コース」「旬の2大食材を味わう特選コース」「前菜以外の4~5品が選べるコース」の4種類の中から選べる。
客室は10室。4部屋にはリビングを設け、70~80平方メートルと広めに設定。温泉檜風呂付き客室を6部屋、シモンズのベッドを配した和洋室を7室設けるなど、和にモダンとクラシカルな雰囲気を融合させた、スタイリッシュな空間にした。
同館は島崎藤村が宿泊した客室を当時のまま残すなど、文人ゆかりの宿としても有名。「いにしえラウンジ古都里」では芥川龍之介、小泉八雲、田山花袋など同館に逗留した文人の色紙を飾っている。
高額プランを中心に、泊食分離のプランも設定する予定。
白骨温泉旅館組合が飲泉用オリジナルコップ販売、1個880円
長野県松本市の白骨温泉旅館組合(斉藤康行組合長)は飲泉用のオリジナルカップ=写真=の販売を開始した。旅組がデザインを考え、カップを作るのは珍しい。「各源泉によって味も微妙に違う白骨の多彩で優れた湯質をアピールしたい」と同旅組。誘客効果も期待する。
カップは高さ19センチ、直径6.3センチの樹脂製で、重さは約155グラム。飲泉の習慣はヨーロッパでもあるが、陶器製が主流。「危険防止のため樹脂製にした」という。容量は約260ミリリットル。竹筒をイメージした形で、本体の色は青味がかった乳白色とし「白骨温泉の色」(同旅組)にした。
価格は1個880円。各旅館で販売する。初回製造数は1千個。温泉地での飲泉巡りのほか、ハイキングでも使えるようストラップを付けた。
旅館2団体、6月合併を延期へ。認識の相違が表面化
日本観光旅館連盟(佐久間進会長、4181会員)と国際観光旅館連盟(佐藤義正会長、1353会員)は、今年6月をめどに予定していた合併を延期する。合併後の新団体の名称や会費設定、存続法人など、合併を進める前提となっていた基本合意の確認事項にかかわる認識の相違が表面化、調整が必要になったためだ。6月総会でそれぞれに合併への承認を得る予定だったが、解散、定款変更などは議決しない。ただ、両団体ともに、合併を目指す方針に変わりはなく、期限や進め方は未定だが、今後も協議を継続していく姿勢を示している。
両団体の合併は、日観連が昨年10月25日の理事会で、国観連が11月9日の理事会で基本合意に達した。対等な精神に基づく合併で、手続き上、国観連を存続法人に、日観連を解散する方式を予定していた。準備作業は、双方の正副会長会などでの検討内容を事務局間で調整する形を中心に進めてきたが、年明け以降、認識の相違点が浮上。問題の調整は難しく、3月に入り合併延期が避けられない情勢になっていた。
日観連は3月15日に理事会を開催。合併延期や今後の協議についての方針を決めた。国観連に対しては同19日付で、合併の今後の進め方として、既存方針の一部変更を含めて検討するために双方の副会長クラスで構成する「合併推進協議会」の設置を申し入れた。会員に向けては同26日、合併の延期を文書で連絡した。
国観連は、日観連の申し入れについて3月20日の常務理事会、今月20日の正副会長会で協議。協議会設置への回答を含めた今後の対応は、6月総会の当日に開く理事会で正式決定するが、合併の延期と、合併実現に向けた努力の継続を確認した。会員には、同23日の近畿支部総会で合併延期を報告、以降の支部総会でも説明する。
合併延期を招いた相違点は、新団体の名称、会費、存続団体などの項目だ。基本合意の際に交わした確認事項では、名称は「『ホテル』は使用せずに、旅館団体であることを明確にする」、会費は「当面2年間は両団体の現行会費の額とし、その間に新たな会費を決定する」、存続法人は「国観連とする方向で検討する」と定めていた。
国観連は、あくまで双方の理事会が承認した基本合意に基づく合併を意図してきた。
一方、日観連は、日本旅館以外のビジネスホテル業態などの会員を多く抱える事情もあり、名称に「ホテル」を入れ、多様な業態を網羅したいと提案している。将来の会費負担増を懸念する小規模経営の会員に対する配慮や、「解散」への抵抗感も無視できないとみられ、合併2年後以降の会費や存続法人についても、合意事項の一部変更を含めて協議会での再検討を求めている。
日観連の要望の背景には、解散、定款変更のいずれにしても、総会で会員の4分の3以上の議決を必要とするため、慎重な合意形成をせまられている事情があるようだ。国観連の定款にある3分の2以上と比べると高い率の賛成が求められる。
観光経済新聞社の23日の取材に対し、日観連の佐久間会長は「合併を実現すべきだという当初の考えに変わりはない。ただ、もう少し時間をかけさせてほしい。『合併推進協議会』を設置して検討することも提案している。認識の食い違いについては双方で議論すれば、互いに歩み寄ることは可能だと考えている」と述べた。日観連は26日にも正副会長会を開く。
23日、国観連の佐藤会長は「調整には時間がかかるかもしれないが、できるだけ早い時期に合併を実現するべく努力したい。強力な新生団体を作りたいという思いは変わらない。協議会設置の申し入れには6月の理事会を踏まえて正式に回答する」とコメントした。
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