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観光行政 ■第2443号《2007年11月3日(土)発行》  

環境省の食品リサイクル大臣賞で岳温泉が奨励賞受賞
 環境省は食品循環資源の再生利用を促進するため、「食品リサイクル推進環境大臣賞」を創設、事例を公募していたが、このほど最優秀賞1件を含む8件を決めた。温泉旅館の取り組みが奨励賞を受賞した。

 今年度は9月4日から27日まで募集を行ったところ、57件の応募があった。同大臣賞審査委員会(委員長・牛久保明邦東京農大教授)が審査し、最優秀賞1件、優秀賞2件、奨励賞5件を選定した。

 最優秀賞は、愛知県経済農業協同組合連合会の「食品資源を活用した地域循環型農業の構築」が受賞。

 奨励賞には岳温泉旅館協同組合、あだたら環境農業研究会、JAみちのく安達有機農業研究会などで成る國分農業会社の「食品廃棄物の堆肥化、飼料化、および再生堆肥のバイオマス燃料化への取り組み」が選ばれた。

 これは「福島県安達太良山麓の岳温泉を中心とした地域で、地元旅館や流通、農業などの連携により、食品廃棄物の堆肥化などに取り組み、農産物の地産地消による地域振興を達成した事例」とリサイクル推進室では話している。

 また、地域の旅館・ホテル、小売業などが排出した生ごみを堆肥化して販売している特定非営利法人伊万里はちがめプランの取り組みも奨励賞を受賞した。


可燃性ガス検出の温泉、300超の施設が未対策 環境省調べ


 環境省が可燃性天然ガスを含む温泉の安全確保に向けた「暫定対策」の実施状況を調べたところ、源泉が屋内などにあって可燃性ガスが検出された温泉は492源泉(施設)に上ったが、換気扇やガス検知器の設置といった対策を完了したのは9月末で157施設にとどまっていることが分かった。300を超える施設が対策をとっておらず、暫定対策の遅れが浮き彫りになった。

 同省は換気設備や検知器などを義務化する温泉法改正案の今国会での成立を目指しているが、成立までの措置として暫定対策を打ち出し、都道府県へ通知。

 通知は、ガスがたまりやすい屋内や地下室に採取設備がある既存施設では換気扇やガス検知器の設置を要請するとともに、新規施設では採取設備の屋外への配置を指導するよう求めていた。

 既存施設の利用源泉は9月末現在で1万9462施設あるが、調査対象は温泉に可燃性ガスが含まれると考えられる5394施設。このうち、源泉が一部でも屋内や地下室にあるのは1858施設あり、うち492施設から可燃性ガスが検出された。

 492施設のうち、157施設が対策を完了していたが、333施設がまだ対策がとられておらず、残る2施設は採取を停止することが明らかになった。

 温泉に一定量以上のガスが含まれると考えられる地域で、これから建設される68施設のうち、14施設については当初、採取設備を屋内や地下室に予定していたが、「屋外に設置するよう要請、すべて応じた」(自然環境整備担当参事官室)という。



香港の航空会社、日本の全空港で就航可能に 国交省が香港当局と合意
 日本と香港の航空当局間協議が10月24日から26日まで都内で開かれた。協議の結果、香港の航空会社について、日本のどの空港にでも乗り入れができるようになった。29日、国土交通省が発表した。

 香港の航空会社の乗り入れはこれまで、成田、関西、中部の3国際空港など9カ所に限られていたが、自由化により香港と地方空港との就航が増えると見られ、交流人口の拡大に弾みがつきそうだ。

 また、香港企業として4社目となる香港エクスプレスの新規乗り入れも認めた。

 日本側は、アジアゲートウェイ構想に基づいて双方の路線、便数の自由化を提案したが、香港側の同意を得られず、継続協議となった。


APTECが伊勢で観光研究集会
約80人が出席したワークショップ

 アジア太平洋観光交流センター(APTEC、本田勇一郎理事長)はこのほど、伊勢市と共同で、同市で「伊勢観光交流ワークショップ(研究集会)」を開いた。地域住民や観光、行政関係者ら約80人が参加し、伊勢神宮で20年に一度行われる「式年遷宮」を生かした観光とまちづくりについて話し合った。

 「観光まちづくりの考え方」をテーマに基調講演した西村幸夫・東大大学院教授は、「観光とまちづくりがこれまでになく接近している」と述べるとともに、観光客が増えている地域の具体例を挙げ、「そこに共通する官民一体となった景観保全の取り組みが重要」と指摘した。

 パネルディスカッションでは、高橋徹・NPO法人伊勢河崎まちづくり衆理事長をコーディネーターに、山中一孝・伊勢観光協会青年部副部長、松月清郎・御木本真珠島取締役らが参加し「遷宮と伊勢のまちづくり」について意見を述べた。

 議論のまとめとして高橋氏は「1300年続いてきた遷宮を始めとする伊勢の精神性、ものづくり文化を、自信を持って世界に発信していくことが必要」と強調した。


TIJ、芸術と旅行テーマに12月4日にツーリズムサミット
 日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ、舩山龍二会長)は12月4日、東京のグランドプリンスホテル赤坂で、「芸術文化とツーリズム〜創造都市と地域振興」をテーマに「ツーリズムサミット2007」(国土交通省、文化庁、日本経団連など後援)を開く。

 サミットはシンポジウム(参加無料)と懇親会(1人1万円)で構成。シンポジウムでは「私の秋休み旅行プランコンテスト」の表彰式、福原義春・資生堂名誉会長の基調講演、セミナーセッションなどが行われる。

 TIJでは観光関係者、経済界、行政関係者ら約500人の参加を見込んでいる。
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