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  旅館・ホテル ■第2487号《2008年10月11日(土)発行》  

ゆのごう美春閣、新型ボイラー導入で燃料費節約

 ホテルリゾート下電(永山久徳社長、岡山県美作市)が経営する湯郷温泉ゆのごう美春閣は、大浴場の湯の加温用などに使っている重油ボイラーに代えて、新型ボイラーを導入した。木くずを固めて再利用した木質ペレットを燃料とするボイラーの導入は全国の旅館・ホテルでは初めての試み。原油高の影響で高騰した重油料金への対応や、環境への配慮を図った。

 これまでは重油ボイラー2基があり、日量900リットルから1200リットルの重油を使用。調達費は、07年では1リットル50円台だったが、原油高の影響で今年に入り1リットル100円から150円に値上がりしている。この状況を受けて、燃料費を抑える新型ボイラーの導入に至った。

 木質ペレットは、木の時にCO2を取り入れ酸素を出す光合成を行っていたため、理論上、燃焼でのCO2排出量は相殺されている。「地球温暖化防止への貢献も期待できる」と同館。

 同館はボイラー導入で、燃料代と、CO2排出量をそれぞれ年間3割の削減を目指す考え。年間500トンの木質ペレットの使用を予定している。当面、大浴場など館内での給湯設備用に使うが、今後、エアコンなど空調設備への利用も検討している。

 新型ボイラーの導入にあたっては、省エネルギーを企業活動として行うESCO(エネルギー・サービス・カンパニー)事業を省エネルギーセンターと契約。機器代と設置費の初期投資がかからなかった。

 永山社長は「美春閣での取り組みが先駆けとなって、木質ペレットの導入が全国に広まってくれれば」と話す。



香川・琴平グランド、創立35周年で祝賀会

 香川県琴平町の琴平グランドホテル(近兼孝休社長)は9月29日、創立35周年記念祝賀会と近兼弘幸代表取締役専務の新社長就任披露宴を「桜の抄」で開いた=写真。祝賀会には行政、旅行業、旅館、金融機関、取引先、地元商店街など約170人が出席した。

 発起人を代表し、加賀屋の小田禎彦会長は「近兼孝休社長は、旅館経営を始め、地元の観光協会長、日観連副会長、観光カリスマなどの要職にあり、四国の観光リーダーとして活躍され、こんぴら歌舞伎の生みの親として知名度も高い。35周年を機に、弘幸専務が新社長に就任されるのは、喜ばしい」とあいさつ。

 来賓の山下正臣琴平町長は「近兼社長は今日までひたすら琴平の観光振興に尽力された。また、こんぴら歌舞伎の仕掛人でもあり、現在では全国の観光振興に精力的に活躍されている」と述べた。

 続いてJTB西日本の鈴木孝三社長、JR四国の松田清宏社長らが祝辞を述べた。

 これに対し、会長に就いた近兼氏は「35年間を思い返すと旅館経営においては、幸せだった。これも皆さまのご支援のおかげ」と感謝の言葉を述べ、弘幸氏は「父の後を引き継ぐことになった。父の経営手腕を学び、これを継承し、従業員とともに次の40年、50年に向けて自己研鑽に努めたい」と力強く語った。
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