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  旅館・ホテル ■第2491号《2008年11月8日(土)発行》  

日観連会員の夏季営業概況、総宿泊単価0.8%増


 日本観光旅館連盟(佐久間進会長)は、2008年夏季(6〜8月)の営業概況調査の結果をまとめた。客1人当たりの総消費額を示す総宿泊単価、客1人当たりの基本宿泊料売上高を表す宿泊単価は、いずれも前年同期よりわずかに上昇したが、定員稼働率は9地区中7地区でダウンした。

 総宿泊単価は、前年同期比0.8%増の1万5447円。規模別は、大規模(80室以上)が0.6%増の1万5327円、中規模(31〜79室)は1.4%増の1万5099円とプラスだったが、小規模(30室以下)は0.5%減の1万7746円となった。

 宿泊単価は同1.5%増の1万1550円。全規模で上昇し、大規模が1.5%増の1万1290円、中規模が1.8%増の1万1495円、小規模が0.4%増の1万3728円となった。

 地域別でみると、北海道地区だけが総宿泊単価と宿泊単価がそろって減少した。総宿泊単価は2.0%減の1万2938円、宿泊単価が1.2%減の1万371円だった。

 定員稼働率は前年同期の41.2%から40.4%に下降した。いずれの経営規模でもダウン。今年6月に岩手・宮城内陸地震が発生したことから、東北地区は前年同期の40.2%から35.4%へと大幅に下がった。



栃木・鬼怒川温泉のあさや、浴場施設を増設
檜舟型風呂

 鬼怒川温泉のあさや(栃木県日光市、木村和夫社長)は1日、秀峰閣の男女大浴場に「半露天ジャグジー風呂」と男女入れ替え制となっている屋上露天風呂の一方に「檜舟型風呂」を増設した。

 檜舟型風呂は「岩風呂」「桶風呂」のある鶏頂山側に増設された。半露天ジャグジー風呂は、「鬼怒川の渓流からの風を取り込める造り」が特徴という。

 同館では、日々集まる利用者からのアンケートをもとに毎日、各部門長が意見交換を行い施設の改善に役立てている。今回の温浴施設増設もこの調査結果に基づくもので、「風呂の規模は大きいが、変化に乏しい、などの意見があったため」(木村社長)。

 併せて同館では、利用率の高い秀峰閣和室(12畳タイプ)3室の増室工事も行い、これにより総客室数192室、収容人員876人となった。さらに、宴会場(30畳)の新設に加え、エステサロンを移設した。

 今後は、要望の多い貸し切り家族風呂の新設が検討課題という。木村社長は、「引き続き、来年以降もお客さまの要望に添う形で、設備投資を行う。今後は、人材育成にも力を入れていく」としている。

 今回の総投資額は約1億円。投資資金の回収は4年を見込んでいる。


日観連東京と都旅組が合同秋季研修会開催
小野氏の講演を聴く参加者(10月29日、龍名館で)

 日本観光旅館連盟東京支部(齊藤源久支部長)と東京都ホテル旅館生活衛生同業組合(今井明男理事長)の合同秋季研修会が10月29日、東京都千代田区の龍名館本店で開かれた。実践インバウンド代表の小野秀一郎氏による外国人旅行者の集客、受け入れ策に関する講演などがあり、両団体の会員40人が参加した。

 インバウンドのコンサルタントを手がける小野氏は、インターネット予約を通じて日本を訪れるFIT(外国人個人客)が今後も増加するとの見通しから、海外予約サイトや外国語版ホームページ(HP)の活用策などでアドバイスした。

 景気後退、円高など経済情勢への対応では、リスクを分散させるために、集客のターゲットとする国・地域、価格帯を工夫するよう提案した。「価格を下げるにしてもすでに利用している予約サイトの中で価格を下げるのではなく、別のサイトを使うことを考えるべき。市場拡大にはHPなどの多言語も有効だ」と説明したほか、「さらに重要なのは、すでに顧客としているカテゴリーを深堀りしてファンを作ることだ」と指摘した。

 研修会ではこのほか、リクルート・じゃらんリサーチセンターの宿泊コンサルティング担当、稲荷山健生氏が「最新ネット事情」をテーマに講演した。
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