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地域観光 ■第2504号《2009年2月28日(土)発行》  

KNT、地域の人材育成を支援
稲取会場での研修会

 KNTが、地域の着地型旅行事業に携わる人材の育成講座に力を入れている。静岡県から受託した観光講座では、旅行商品の造成のほか旅行情報サイト「旅の発見」で受講者が造った商品をテスト販売するなど、従来座学中心だった行政主催の観光講座とは一線を画す内容を提供する。実際のビジネスにつなげやすい内容を講座に盛り込むことで、同社の講座事業を自治体にアピールしたい考えだ。

 静岡県は06年度から観光関連事業者らに観光や旅行商品について学んでもらおうと、「静岡県観光商品企画研修」を行ってきた。従来は座学中心の観光概論的な内容が中心だったが、KNTが受託したことで、受講者が商品を作ったりする実践的な内容となった。

 同研修は昨年12月までに静岡、稲取、浜松で座学とフィールドワークを実施したが、中でも特徴的なのが、受講者が自分の作った旅行商品をテスト販売するためにプレゼンテーション合戦を行った点。各研修会場での予選を勝ち抜いた商品のうち合同プレゼンテーションを勝ち抜いた商品を12日から旅の発見でテスト販売した。選ばれた商品は、焚き火の周りで志太の地酒と山の手料理を味わう「大人の食育」──など3商品。いずれも地元ならではの体験プログラムを少人数で手軽に楽しめるのが売りだ。

 またテスト販売に先立ち旅の発見のサイト上では、受講者に消費者からの商品への反応を知ってもらおうと、商品の価格や内容、旅行催行地域である同県藤枝市などのイメージについて同サイト利用者へのアンケートを実施した。アンケート結果を受講者らに提供することで課題などを洗い出し、今後実際にビジネスとして旅行商品を造成する際の参考にしてもらう狙いがある。

 KNTでは島根県でも同様の研修事業を受託している。今後も商品造成から販売までを意識した講座を実施し、自治体の人材育成を支援していきたい考えだ。


福島県中通りエリア、都内で春の誘客イベント
桃の花を配る福島県のミス

 福島県中通りエリア29市町村で組織する「うつくしま奥の細道『花・街・道』観光キャンペーン推進協議会」は22日、東京都内で同エリアの春の花の名所をPRするイベントを開いた。梅まつりでにぎわう東京・文京区の湯島天神では、県内のキャンペーンガール4人が参拝客に桃の花500本と観光ガイドブックをプレゼント。「美しい花がたくさん咲く春の福島・中通りへ」と呼び掛けた。

 福島県は観光誘客プロモーション事業でエリア別にキャンペーンを展開。春は福島市、郡山市など中通りエリアの花、夏は会津エリアの歴史・文化、冬はいわき市など浜通りエリアの海の食材をテーマに誘客事業を行っている。

 福島市のミス「ミスピーチキャンペーンクルー」の門脇元子さんは「福島市の花見山には4月になると桜、ハナモモ、レンギョウ、モクレンなど60数種類の花が咲きます。4月は三春の滝桜、5月は須賀川のボタン園もおすすめです。新幹線と高速道路がつながる便利な福島に、東京からたくさんの方のお越しをお待ちしています」とPRした。


観光庁や空港会社、地域観光振興へ空港スペース提供

 観光庁や航空会社、空港ビル会社などでつくる「空港を活用した国内観光振興プロモーション実行委員会」は、羽田空港のPRスペースを国内観光プロモーションを実施する地方公共団体や観光団体に無償で提供する。提供スペースは2カ所、今年5月から来年3月までの指定の11期間(連続する3日間ずつ)を計22団体に貸し出す。出展の応募は3月18日まで。

 国内航空需要の喚起と国内宿泊旅行の拡大を目的に、08年度から試験的に実施している事業で、08年度は広域での共同出展を含む22組がプロモーションを実施。09年度も引き続きスペースを提供することになった。

 スペースは、羽田空港の第1旅客ターミナル2階マーケットプレイスと第2旅客ターミナルの2階4番出入口横。利用料は日本空港ビルデングの協力で無料となるが、設営などにかかる費用(約9万円)が必要となる。

 応募多数の場合には、次のような応募案件を優先的に採択する。(1)広域連携による観光振興の促進のため、複数自治体による応募(2)滞在型観光の促進のため、観光圏整備法に基づく観光圏整備計画公表地域による応募(3)羽田空港の利用促進につながる地域からの応募──。

 同委員会では、08年度に実施されたプロモーションの結果を踏まえ、「単にポスターを展示し、パンフレットを配布するだけでは立ち寄る人は少ない。例えば、ノベルティグッズの配布やキャラクターの登場などが効果的」と指摘し、地域の魅力発信や実際の誘客に結びつく工夫あるプロモーションの実施を期待している。

 募集する日程は次の通り。

 09年5月20〜22日、6月10〜12日、7月15〜17日、8月26〜28日、9月9〜11日、10月21〜23日、11月4〜6日、12月9〜11日、2010年1月20〜22日、2月17〜19日、3月10〜12日

 所定の企画申請書で応募する。問い合わせ、受け付け窓口は、日本空港ビルデング広報・IR室(TEL03・5757・8030)まで。



神戸〜関空ベイシャトル、利用促進へ関西の大学生が提言


 神戸空港と関西国際空港を結ぶ高速船「神戸〜関空ベイ・シャトル」の利用促進について阪南大学、神戸山手大学、和歌山大学の学生らが17日、神戸市役所で研究成果を発表した=写真。主催は同高速船の利用促進に携わる海上アクセス利用促進協議会(神戸商工会議所内)。

 同高速船は神戸市などが出資する第三セクター。3大学は昨年8月に同協議会からの依頼を受け、学生らが同高速船の利用促進案を発表した。

 発表会では阪南大5グループ、神戸山手大1グループ、和歌山大1グループがプレゼンテーションした。

 阪南大からは「子供のころから大阪湾の両岸を知り合おう!」と題したベイシャトルを交通手段に利用した子供を対象としたツアーを企画。また、神戸市と泉州地域の小学校で姉妹校締結を結び、交流会などの開催時に移動手段としての利用やベイ・シャトル自体を会場とする案を提案した。

 阪南大からは他にも「神戸在住外国人のための泉州体験ツアー」「震災から学ぼうツアー」「泉州地域在住の20代、30代の女性に神戸で『美』への探究心を深めてもらう」「海をはさんだご近所づきあい」といった案が発表された。

 神戸山手大は「まだまだ伸びるベイ・シャトル」と題し、SWOT分析を行い、ベイ・シャトルの強み、弱み、機会、脅威に分類し、新交通「神戸空港駅」の駅名の「ベイ・シャトル前」を追加表示するなど改善案を挙げた。和歌山大はベイ・シャトルの新しい内装や飲み物のサービスなど新しい魅力を模索した。



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