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インバウンド ■第2552号《2010年3月6日(土)発行》  

台湾高校生の修学旅行先は理容専門校
滞在5日目の造顔リンパエステの授業では3人一組になって互いの顔をマッサージ

 「日本の最先端技術や接客術を学びたい」と、台湾の嘉義市にある東呉高職美容科の高校生20人が理容専門学校の「湘南ビューティーカレッジ」(神奈川県平塚市、井出隆夫校長、生徒数120人)を修学旅行先に選び、2月22日から学んだ。生徒たちは「授業をきっかけに世界的に活躍するヘアーメイクアップアーティストになりたいという夢が膨らんだ」と目を輝かせて話すなど、手ごたえ感じたようだ。

 生徒たちは、3月1日までの滞在中、平塚市内の一般家庭にホームステイ。各家庭から学校に通い、ヘアカットやメイクアップ、エステなどの授業を受けた。授業について「楽しい。最新の技術に触れられ素晴らしかった。将来は世界的に活躍するヘアーメイクアップアーティストになりたい」「メイクの実習では舞妓さんの化粧法も学べた。日本の最先端の技術と合わせて伝統的な化粧法も学べてよかった」といった感想が聞かれた。また、日本人の礼儀正しさなどマナーの良さに驚いたという声も。

 東呉高職の陳秀惠校長は「最先端技術と合わせて、日本独自の素晴らしい接客サービスであるおもてなしの心でお客さまを迎えるという精神も習得してほしかった」と日本で修学旅行を行った狙いを説明する。

 井出校長は「交流を通じて日台双方で技術を高めあっていければ。おもてなしの心も伝えていきたい」と今後の受け入れに意欲を見せた。

 造顔リンパエステの授業で生徒を指導した中村信也先生は「もう少し言葉が通じれば、と思うこともあるが、興味を持ったことについて深く考え積極的に質問する子が多い。みな勉強熱心だ」と生徒の意欲の高さに感心する。

 東呉高職では美容科のほか、観光、飲食、通信など7科を設置。15歳から18歳までの生徒が専門技術を学んでいる。全校生徒数は約5千人。今回は美容科の生徒700人のうち成績優秀な20人が校内選考を通過し来日した。

 同校の美容科が日本での修学旅行を行うのは初めて。以前から湘南ビューティーカレッジ校長でヘアスタイリストの井出校長による技術指導などを受けるなど交流が盛んだった。




1月の訪日外客は10%の増加
 日本政府観光局(JNTO)によると、1月の訪日外客数は前年同月比10.3%増の64万500人で、3カ月連続で増加した。「1月としては08年(71万1350人)に次いで多かった」(JNTO)。主要12市場では韓国、タイ、米国、ドイツ、フランスなどが前年同月を上回り、特に韓国は日本を舞台にしたテレビドラマの放送もあって8割増を記録した。

 国・地域別に見ると、韓国は同78.8%増の23万2千人と大幅増。昨年、日本の観光名所(秋田市、田沢湖、乳頭温泉など)を舞台にしたテレビドラマ「アイリス」が放映された影響で、「個人旅行者や団体ツアー客が多数、撮影地や周辺の観光地を訪れた」という。JNTOは、韓国人の訪日旅行そのものが回復基調に入っているとの認識も示している。

 台湾は同7.3%減の8万9900人で、2カ月ぶりの減少。昨年、1月だった旧正月休暇が今年は2月に移ったため、その影響が出たと見られる。

 旧正月休暇の移行の影響は中国や香港でも出ており、中国の場合、同16.4%減の9万2200人となった。前年割れは6カ月ぶり。香港は同34.5%減の3万500人と大きくダウン。

 1月としては過去最高を記録したのはタイで、同13.5%増の9900人だった。(1)昨年下半期から1月にかけ行ったVJCの広告宣伝(2)北海道や東北など地方自治体が実施した観光セミナーや物産展(3)経済の回復──などが要因。

 このほか、米国は同2.7%増の4万8600人、ドイツは同6.1%増の6900人、フランスが同0.6%増の8200人となっている。

 一方、出国日本人数は同8.9%増の127万7千人で、6カ月連続の増加。主要通貨に対して円が高止まりを維持しており、「海外旅行に割安感が働いていることがプラス要因」としている。



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