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地域観光 ■第2589号《2010年12月11日(土)発行》  

関西広域連合発足、広域観光推進に期待
関西広域連合に参加した府県の知事ら

 府県を越えた全国初の広域地方公共団体「関西広域連合」の設立を総務省が1日に許可したことを受け初会合となる第1回広域連合委員会が4日、大阪市の大阪国際会議場で開催された。広域観光の推進などが期待される。

 広域連合には大阪、兵庫、京都、滋賀、和歌山、徳島、鳥取の2府5県が参加。奈良県のほか、大阪、神戸、京都、堺の4政令市は設立当初の参加を見送った。事務局は大阪国際会議場に置かれる。

 初会合では連合長に兵庫県の井戸敏三知事を選出。副連合長には和歌山県の仁坂吉伸知事が就任した。正副連合長の任期は2年となる。

 広域連合では、大阪は広域産業振興、兵庫が広域防災、京都が広域観光・文化振興、滋賀が広域環境保全、和歌山は広域職員研修、徳島は広域医療などを分担して取り組み、各知事が分野ごとの委員を務める。観光・文化振興の委員は山田啓二京都府知事。

 広域観光・文化振興では(1)関西観光・文化振興計画の策定(2)広域観光ルートの設定(3)海外プロモーションの実施(4)関西地域限定通訳案内士(仮称)の創設(6)関西全域を対象とする観光統計調査(7)関西全域を対象とする観光案内表示の基準統一──などに取り組む。会合では山田委員からカジノ構想についての話があり、広域連合で取り組む考えを示した。



松江市、「観光甲子園」の作品で誘致へ
パワースポットとして注目のハートの切り口のあるくぐり松

 島根県松江市は全国の高校生たちが地元の観光プランを競い合うコンテスト「観光甲子園」で、昨年、優秀作品賞に選ばれた松江市立女子高校の観光プラン「縁雫(えにしずく)」を採用し、観光客誘致に取り組んでいる。

 雨を観光素材の1つと捉え、松江に降る雨を「縁雫」と呼ぶ。「松江で縁雫に出会えば、素敵な縁に出会える」として、松江城周辺にある良縁に恵まれるとされる、ハートの切り口のあるくぐり松や松江神社の隣の興雲閣(別名・好運閣)の好運のピンクポストなどのパワースポットを紹介するもの。雨天をあえて、プラスの素材として生かした。

 縁雫のまち歩きマップを作製したほか、オリジナルの切手やはがき、ハートの形の赤色の絵馬などを作成し、販売。また、今年の夏には、地元の酒造会社とも連携し、清酒「えにしずく」特別純米酒を発売した。雫型のボトルに入った冷酒で、女性を意識した商品を作った。



妖怪たちが松葉ガニと冬の鳥取アピール
妖怪たちが松葉ガニをアピール

 鳥取の冬の名物「松葉ガニ」を食べに来て──。11月6日に解禁された松葉ガニと冬の鳥取の観光スポットをPRしようと、妖怪の「子泣き爺」「ゲゲゲの鬼太郎」「雨ふり小僧」のそっくりさんらによるPRキャラバン隊が2日、東京都台東区の観光経済新聞社本社を訪れた。

 リアルな松葉ガニのレプリカを手に来社したのは、06年から同県境港市で開催されている「妖怪そっくりコンテスト」の優勝者である、子泣き爺にふんする小出武さん、鬼太郎にふんする馬場裕加さん、雨ふり小僧にふんするくじらさんと、鳥取県東京事務所の南家希伊子主事の4人。

 同県は、松葉ガニを含むズワイガニの漁獲高が全国2位で占有率も23.5%を誇るが、首都圏地域での知名度は低く、「鳥取のカニを多くの人に知ってもらい、鳥取のカニのおいしさを現地で体験してほしい」と南家主事。

 そっくりさんコンテストの初代優勝者であり、鳥取の味覚や観光地についての知識も豊富な小出さんは、「おすすめはメスの親ガニ。身は少ないが、内子(体内の未成熟卵)も入っているし、ポトフなどにすればうまみが濃くて最高ですよ」と紹介。馬場さん、くじらさんも魚がおいしい冬の鳥取への来訪を訴えた。

 同県では観光客に松葉ガニを満喫してもらおうと、地元温泉組合などが皆生温泉と境港、三朝温泉と賀露港などを結ぶ周遊バスを運行している。来年1月には境港で、妖怪たちや水産関係者、一般観光客がカニを満載したリヤカーを引いてパレードを行い、妖怪神社にカニを奉納して豊漁を祈願する「カニ感謝祭」を行う予定だ。



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