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インバウンド ■第2590号《2010年12月18日(土)発行》  

国際会議誘致・開催貢献賞に温泉協会の会議
受賞式での滝会長(後列右から3人目)

 日本政府観光局(JNTO)は今年度の「国際会議誘致・開催貢献賞」の受賞会議6件を発表した。地域貢献の部では日本温泉協会の「国際温泉会議ならびに第62期国際温泉気候連合大会」が選ばれ、8日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われた受賞式には滝多賀男会長が出席した。

 同賞は今年度で3回目となる。受賞対象は09年度に誘致決定もしくは開催された国際会議で、各コンベンション推進機関が推薦した国際会議の中から審査委員会で審査し「国際会議誘致の部」で4件、「国際会議開催による地域貢献の部」で2件を選んだ。「国際会議運営の部」は該当なしだった。

 温泉協会の大会は09年11月8〜12日、横浜市と箱根町で開かれ、12カ国から297人(うち海外135人)が参加。

 (1)海外からの参加者が約5割を占め、会期も5日間と長く、経済効果も高い(2)横浜にとどまらず、パーティーおよび共催した国際温泉気候連合大会を箱根温泉で実施し、参加者のほぼ全員が横浜から箱根へ移動した(3)草津温泉(群馬)にエクスカーションを設定し、オプショナルツアーにもかかわらず、15人が参加した──ことなどが評価された。

 国際会議誘致の部での受賞となったのが「第11回アジア太平洋盆栽水石大会」。来年11月18〜21日、日本(高松市)で初めて開かれ、3千人が参加、うち1千人が海外から。観光庁のキーパーソン招聘事業を利用し、大会創始者を高松へ招くなど、積極的なロビー活動が実を結んだ。

 その他の4件は次の通り(カッコ内は開催時期、開催都市、参加国・地域数)。

 国際大ダム会議第80回年次例会および第24回大会(12年6月、京都市、90)▽第12回アジア栄養学会議(15年5月、横浜市、40)▽第32回国際泌尿器科学会総会(12年9〜10月、福岡市、107)▽第4回世界トライボロジー会議(09年9月、京都市、42)



群馬県草津町、中国客の誘致策学ぶ

 中国人富裕層の取り込みなどで草津温泉をさらに活性化しようと、群馬県の草津町(黒岩信忠町長)は10日、映画プロデューサーの宇崎逸聡氏、流通科学大学教授で前参議院議員の藤野公孝氏らを招いて「草津観光促進懇談会」を同温泉のホテル櫻井で開いた=写真。

 草津町からは、黒岩町長、関憲文・草津町議会議長、山田寅幸・草津温泉観光協会会長、市川捷次・草津温泉旅館協同組合理事長、武藤義徳・草津町商工会会長など28人が出席。宇崎氏、藤野氏の他に髙木豊彦・日本インバウンド観光支援協会専務理事、八木豊・同協会事務局長、江口英一・観光経済新聞社企画推進部長も同席した。

 08年に中国で公開され、中国人観光客に北海道旅行ブームを巻き起こした映画「フェイチェンウーラオ(狙った恋の落とし方)」のプロデューサーである宇崎氏は「映画制作にはかなりの予算が必要だが、新聞、雑誌、テレビを通じてPRする手法をとれば、最小限の予算で最大限の効果をだせる」と指摘。

 中国のテレビ番組「旅行者」で北海道、九州などが実際に紹介されている事例をスクリーンに映し出し、中国人に受ける表現手法を解説した。その上で、30分程度の番組の制作をすすめた。

 また「草津温泉の泉質は最高だ。しっかりした中国の旅行会社と草津町が提携して、質の高い旅行を受け入れるべき」と話し、安売りをする必要はないと助言した。

 藤野教授は「中国人富裕層の受け入れ実績がある地域から事例を学んでほしい。そして一歩を踏み出し、改善を重ねていけばよい」と指南した。

 宇崎氏は上海市生まれ。現在は日本に帰化している。



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