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インバウンド ■第2609号《2011年5月21日(土)発行》    

タイ視察団150人が来日、観光業界を激励
TTAAのワンガナノン会長(右)と溝畑長官

 震災の影響で外国人旅行者が激減する中、タイの旅行業団体の訪問団約150人が12日に来日し、箱根や富士山周辺など関東の観光地の状況を視察した。13日には東京都内のホテルで、日本の観光関係者との懇親会も開き、復興にエールを送るとともに、訪日観光の回復に努力する意向を伝えた。

 訪問団はタイ国旅行業協会(TTAA)が主催した。大手を含む旅行会社72社、報道機関などが参加した。12日に羽田空港に到着し、15日までの日程で箱根、富士山五合目、河口湖、東京ディズニーランドなどを訪れた。

 懇親会では、TTAAのチャルン・ワンガナノン会長が「日本は大切な友人。震災の報道に接し心配していたが、観光業界の皆さまの力強さが日本を復興に導くと確信している。今回の訪問はささやかな支援だが、日本の経済、観光の復興に向けた励ましになれば」とあいさつした。

 日本側は、観光庁の溝畑宏長官、日本政府観光局(JNTO)の間宮忠敏理事長、日本旅行業協会の柴田耕介理事長をはじめ、地方自治体や観光業の関係者約100人が参加した。

 溝畑長官は「温かな支援に感謝する。タイの観光も、過去には津波やデモによる混乱といった苦難を乗り越えてきた。私たちも元気で美しい日本をみせるためにがんばっている」と述べ、訪日観光の安全性を強調し、日タイ間の観光交流の拡大を呼びかけた。

商談会に51団体 明神館ら宿泊業も
 12日には懇親会に先立ち商談会も開かれた。日本の旅行会社や自治体、運輸事業者、宿泊施設など51団体がブースを開設、タイ訪問団の参加者と商談を繰り広げた。

 タイからの訪日旅行者数は、昨年、21万5千人に達して過去最高を記録した。ビジット・ジャパン・キャンペーンを開始した03年の8万人に比べると約3倍になった。

 商談会にはJTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行などの旅行会社、山形県や群馬県、仙台市などの自治体、東京ディズニーリゾート、日光江戸村などの観光施設も参加した。

 プリンスホテルなどの宿泊事業者も出展。旅館では、明神館(長野県・扉温泉)がブースを設けた。昨年11月にタイにセールスに出かけたという明神館マーケティングマネージャーの大信田早苗氏は「欧米や香港、台湾などに比べ、タイからの宿泊客はまだ多くはないが、日本の自然や食事、温泉などへの関心は高く、リラックスできる宿としてPRしていきたい」と話していた。




トップツアー、多言語サイトを開設

 トップツアーは12日、多言語ウェブサイトを開設した。対応言語は、英語、韓国語、中国語の簡体字・繁体字=写真は英語版ページ。訪日旅行を計画する外国人の情報収集に役立つよう、行き先や食などのテーマサイトをさまざまそろえたほか、宿泊施設の予約ページでは各施設の特色を分かりやすく明示。増加が見込まれるアジア地域からの訪日外国人や、個人、小グループの訪日客などの取り込みを図る。

 テーマ別サイトは、「京都の楽しみ方」「築地で楽しむ季節の料理」など、旅行方面とそれぞれの場所ならではのスポットや楽しみ方を写真や文章で紹介。「温泉の入り方」「旅館でのマナー」「地下鉄の乗り方」など旅行ですぐに役立つ細かな情報を提供するサイトも用意し、訪日客が自分の興味や旅行計画に沿って情報を集められるようにした。

 宿泊予約ページでは、方面や地域分類からだけでなく、テーマページから宿泊予約に進めるようにした。

 東日本大震災や原発事故により訪日旅行客が大幅に減少しているが、「多言語サイトの開設で、訪日旅行の停滞ムード払しょくに少しでも貢献できれば」と同社。今後海外メディアへの同サイトに関する情報の発信なども進め、同社がこれまで得意としてきた、欧米からの訪日客やアジア地域からの団体客とは異なる訪日旅行客層の獲得を狙う。



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